今年も「宮崎SHOCHU Mix Up Week」が始まりました。宮崎県から24の蔵元、全国で234店舗が参加し、焼酎を使用した500種近いオリジナルメニューが誕生! 参加店舗では、どんな焼酎カクテルが飲めるのでしょうか?
5店舗目にご紹介するのは、横浜・野毛の「Bar Brilliant」。小玉醸造合同会社の芋焼酎「杜氏潤平 紅芋華どり」を使って、焼酎カクテルを創作された田村誠さんにお話を伺いました。

―田村さんはさまざまなカクテルコンペティションで受賞され、「総務大臣杯 全国泡盛カクテルコンテスト」でもご活躍されていました。焼酎カクテルも、今までにたくさん創作されてきたのではないでしょうか。
実は、このイベントで初めて本格的に焼酎カクテルを創作しました。それまで焼酎を手に取る機会がなかなかなくて。でも、小玉醸造さんとは不思議なご縁があるんです。5~6年前でしょうか、長年お世話になっているお客さまが当店に連れて来てくださったのが小玉醸造さんの杜氏・金丸潤平さんでした。いろいろとお話を伺いながら、焼酎を広めるために自分にも何かできないか考えていたのですが、その時は結局流れてしまって。今回、宮崎県の焼酎を使ったカクテルのイベントがあると伺って、すぐに潤平さんの焼酎を使おうと決めました。また縁が繋がって、嬉しいですね。
―小玉醸造さんの焼酎が3種類ありますね。
いずれも芋焼酎で、「杜氏潤平 紅芋原酒」「杜氏潤平 手造り」「杜氏潤平 紅芋華どり」の3種類です。原酒は春夏秋冬と出荷するそうで、季節ごとにその変化が楽しめる焼酎。手造りは潤平さんが初めて先頭に立ち仕込んだという代表銘柄で、華やかでやさしい甘味を感じます。そして華どりはアルコール度数が44〜45%と高く、味が洗練されていてウォッカに近い使い方ができると思いました。今日は、こちらをベースに3種類のカクテルをご紹介します。最初のカクテルが、「マイ・スウィートネス」です。


―聞いただけで、甘い気分になれそうなカクテル名です。
ラズベリーを浸けた華どりとフレッシュの苺、グレープフルーツジュースを合わせて、華どりの風味を活かすように作りました。苺とグレープフルーツは相性が良く、当店で普段からお出ししている組み合わせです。ラズベリーは苦味が出ないので、濾さずに浸け込んだまま。華やかでフルーティな華どりへエキスが充分に抽出されて、苺と混ざり合った時にとても甘い気持ちになれます。後ほどご紹介するカクテル「スカーレット」のベースに使っても違和感なく、むしろラズベリーの風味が加わって奥深い味わいが生まれるんですよ。次に、コーヒー豆を浸けた華どりをベースにしたカクテル「華エスプレッソ」をご紹介します。
―いま流行りのコーヒーカクテルですね。焼酎とコーヒーは合うとよく耳にします。
焼酎のコーヒー割りや、焼酎にコーヒー豆を浸けた「コーヒー焼酎」が人気のようですね。焼酎のコクに、コーヒーの香ばしさがマッチするからではないでしょうか。華エスプレッソはその両方を用いて、さらにコーヒーリキュールを加えます。少量加えたキャラメルシロップが、隠し味。当店でお出ししている「エスプレッソマティーニ」のアレンジです。シェイクする際の加水に耐えられるよう、アイスコーヒーは濃いものがいいですね。コーヒー豆を浸けた華どりをベースにスタンダードカクテルを作るなら、「バーバラ」や「ブラックルシアン」(※)を。
※バーバラ
ウォッカ、カカオリキュール、生クリームをシェイクして作るカクテル。
ブラックルシアン
ウォッカとコーヒーリキュールをステアして作るカクテル。


―3杯目のカクテルも、何か浸け込んでいますか?
ライムを浸けた華どりに、ライムジュースとザクロを合わせて「バカルディカクテル」(※2)のアレンジにしました。華どりとライムは相性が良く、「ダイキリ」や「ギムレット」(※3)を作っても美味しいと思います。フレッシュのザクロを潰す際には、苦味が出ない程度に。華どりはバックバーに並んでいても焼酎に見えず、まるでリキュールのようなビジュアルですよね。洗練された味わいもそうですが、その点においてもカクテルに使いやすいのではないでしょうか。
※2 バカルディカクテル
ラム(銘柄は「バカルディ」指定)とライムジュース、グレナデンシロップをシェイクして作るカクテル。
※3 ダイキリ
ラムとライムジュース、砂糖をシェイクして作るカクテル。
ギムレット
ジンとライムジュースをシェイクして作るカクテル。
―同じ焼酎でも、浸け込む素材によってバリエーションが広がりますね。
焼酎にフレーバーを付けて、その分リキュールの使用量を抑えています。リキュールは多く入れ過ぎてしまうと、焼酎の風味を消してしまいますから。ほかにも柚子の皮や、入手できれば生のホップなどを浸けてみたいですね。今回は華どりをベースにしましたが、手造りを使ってローアルコールカクテルに仕上げても良いと思います。

カクテル①
マイ・スウィートネス My Sweetness
ベースの焼酎:芋焼酎(紅芋 華どり/小玉醸造合同会社)
材料
- 紅芋 華どり(ラズベリー インフュージョン) 20ml
- 苺リキュール(マリーフランソワーズ フレーズ) 15ml
- フレッシュ グレープフルーツ ジュース 20ml
- ストロベリーシロップ(モナン) 5ml
- フレッシュ ストロベリー 3個
(ガーニッシュ)
フレッシュ ストロベリー 1個
作り方
- 材料をパイントグラスに入れて、ペストルで潰す。
- ボストンシェーカーでシェイクし、カクテルグラスに注ぐ。
- ②にガーニッシュを飾る。
カクテル②
華エスプレッソ Hana Espresso
ベースの焼酎:芋焼酎(紅芋 華どり/小玉醸造合同会社)
材料
- 紅芋 華どり(コーヒー豆インフュージョン) 30ml
- コールドブリュー コーヒー リキュール(ミスターブラック) 15ml
- アイスコーヒー 15mlキャラメルシロップ(モナン) 5ml
(ガーニッシュ)
コーヒー豆 3~4粒
作り方
- 材料をシェイクして、カクテルグラスに注ぐ。
- 火で炙ったコ-ヒ-豆を①に飾る。
カクテル③
スカーレット Scarlet
ベースの焼酎:芋焼酎(紅芋 華どり/小玉醸造合同会社)
材料
- 紅芋 華どり(ライム インフュージョン) 40ml
- フレッシュ ライムジュース 15ml
- パウダーシュガー 1tsp
- フレッシュ ザクロ 30粒
(ガーニッシュ)
ドライライム 1枚
作り方
- 材料をシェーカーに入れて、ペストルでザクロを軽く潰す。
- シェイクして、カクテルグラスに注ぐ。
- ドライライムを飾る。
焼酎 紅芋 華どり
蒸留する際、最初に出てくる希少な部分「初垂れ(はなたれ)」を集めた焼酎。冷凍庫でシャーベット状にした“パーシャルショット”もお勧め(Bar Brilliantでは過冷庫「マジコール」による過冷却で、フルーティな食後酒「グラッパ」を飲むような感覚で楽しめる)。
蔵元 小玉醸造合同会社
https://www.kodamadistillery.co.jp/
Bar Brilliant
神奈川県横浜市中区野毛町2-68
045-243-1311
https://www.facebook.com/yokohamabrilliant