投稿者:だれやみスタッフ - 2016年11月15日
だれやみ君は先日、都城市の株式会社都城酒造さんを訪ねました。
霧島連山を望む田園地帯に本社工場があります。
自社運営の森の駅 エムズガーデンが隣接し、約200人収容の音楽ホールや文具・雑貨を販売するセレクトショップ、
レストラン、関連会社運営のドトールコーヒー店舗があります。
工場を見学させて頂こうと思いましたが事務所がわからない為、音が聞こえる物流倉庫を覗いてみました。
「こんにちはぁ!」
倉庫では忙しく音はしていますが、おかしいなぁ、どなたもいらっしゃいません。地球上に一人取り残されたような不思議な感覚です。その時はその理由が全くわかりませんでした。
不安に陥りながら他の建物へ移動すると、ようやく人類を見つけ、事務所にたどり着くことができました。
それから工場をご案内頂きました。
製麹用のドラム型回転式「自動製麹機」です。麹用の米を洗ったり蒸したりして製麹します。
3トン用機械が2台あります。
前日につけた麹を麹室(こうじむろ)へ移しています。5トンの黒麹をここでは一晩寝かせます。
一次仕込みタンクです、6日間ほど寝かせます。
5日目のもろみです、翌日には2次仕込みへ移されます。
こちらは、2次仕込みタンクです、大きいもので3万リッターも入ります。ここでは10日間ほど寝かせます。
こちらは、2次仕込み4日目です。大量ですので、人の手で混ぜることができません。
よって、機械を使用してエアーを送りかき混ぜます。
その瞬間思わず、うわぁっ~と後ずさりする迫力です。
ざぶんざぶんといきなり波打ちを始めました。
1日2,3回、1,2分混ぜるのだとか。
いよいよもろみを蒸留機に入れ、蒸発させた気体を冷却して液体に戻すことで原酒が出来てきます。
さて、出来上がった焼酎を出荷するまでの工程です。
ワンカップ焼酎のイタリア製充填機です。機械により瓶を水で洗浄し、焼酎を注ぎます。
こちらは、焼酎を注いだワンカップに機械で「あなたにひとめぼれ」ラベルを取り付けて製品化されます。
流れてきた製品を検品し箱詰めを行います。
流れてきた焼酎をだれやみ君がどんなに素早く飲んでも全然間に合いません。
それもそのはずで、実に1時間で4,000本と効率よく出荷状態が整います。
紙パック焼酎も次々と流れてきます。
流れてきた紙パック焼酎は機械によって集められ、機械によって段ボールに収まっていきます。
右奥は、名前にふさわしくロボット「つよし君」が4本のペットボトル焼酎を力強くつまみ、箱詰めしています。
そして、この日2回目の物流倉庫です。
ベルトコンベアーで流れてきた焼酎入り段ボールを2台のリフトが、空いている棚へテキパキと移動していきます。
「えっ、どなたかリモコンで操縦しているのですか?」
「いいえ、無人のロボットです」
どうりで、音はするのに声をかけても返答がなかったわけです、ここには人がいませんから。
この優秀なロボットだちは在庫管理まで行い、スタッフの手間が大幅に減少されたそうです。
さらにはスタッフが、バーコードを読み込み商品を出荷すると、保管棚から出荷口へロボットたちが自動で商品を移動しています。すごいロボットたちです。
機械やロボットを駆使し、作業をオートメーション化して効率を上げることで、都城酒造さんの理念「良いものをより安く」の提供が出来ているのかもしれませんね。