投稿者:だれやみ君 - 2016年10月15日
だれやみ君は先日、日南市にある京屋酒造有限会社さんの桜ヶ丘蔵を訪ねました。
創業180年を超える老舗らしい風情のある佇まいが、ワクワクさせてくれます。
京屋酒造さんの焼酎に用いる原料は、圧倒的に紅芋が多いのだそうですが、この日は京屋酒造さんとしては、希少な黄金千貫に出会えました。
蒸した芋が甘い香りを漂わせます。
先人からの伝承 大甕仕込みです、100個近くあります。
京屋酒造さんの大きな特徴はいくつかあります。
(1)原料は主に紅芋である
芋焼酎といえば、芋の品種「黄金千貫(こがねせんがん)」を中心に使用する蔵元が多い中で、こちらでは圧倒的に「紅芋」を使用しています。紅芋は約10ヶ月と長期間仕入れることができるのも便利なようです。
(2)大甕仕込みのみ
温度調整のしやすい、ステンレスタンクを使用して仕込みを行う蔵元が多い中で、こちらは手間のかかる甕仕込みのみにこだわって、24時間体制で発酵を守っています。
(3)安心安全、有機JAS認定
子会社の農業生産法人「アグリカンパニー」が15年以上前から農薬を使わずに栽培し、有機JAS認定を受けた麹米や紅芋など安全にこだわった原料を使用しています。さらには、有機JAS農産物を原料に酒類を製造販売する事業者として認定を受け、全国でも大変貴重な「有機焼酎」の製造販売を行っています。
(4)世界へ目を向ける
世界の食品コンテストにおいて数々の最高級の賞に輝いたり、SDA(米国農務省)オーガニック認定やコーシャ認定を受けるなど、海外でも品質の安全に関するお墨付きを受けるなど、世界でも評価を受ける本格焼酎を送りだしています。
(5)飲み方の提案
製法や原料などで多種に渡る本格焼酎の味わいもそれぞれ。焼酎は食後ではなく、食中酒として、より美味しく味わってもらいたいの思いで、焼酎に相性の良い料理や飲み方の提案を行っています。
それから、蔵の象徴もいくつか見受けられました。
空にそびえる赤レンガの古めかしい煙突です。
こちらは、九州でもほとんど姿を消した「コルニッシュボイラー」で蒸気機関車と同じ要領で芋蒸し機に蒸気を送っています。
この2つは、古い物をメンテナンスしながら伝統と味を守るという蔵人たちの熱い思いを感じさせました。
さて、蔵に隣接する売店に向かいました。
数々の本格焼酎の中で目を引いたのは、
本格芋焼酎「海幸山幸」を観光列車「海幸」をデザインした陶製ボトルに入れた「JR海幸山幸列車プレミアムボトル」です。鉄道好きな方にもお勧めです。
それから、まさに今が旬の「かね京かんろ カープラベル 祝!優勝シール付」本格芋焼酎です。
日南市でキャンプを行うセリーグチャンピオン 広島カープの応援焼酎です。
カープが日本一になって祝うべく、だれやみ君も今のうちに購入しました。
もしも、もしもですよ、日本一を逃したら、その夜のだれやみは、これでやけ酒ですな。