投稿者:だれやみ君 - 2015年7月2日
初めまして、だれやみ君です。
「えっ、だれ?」って。
私は、焼酎県宮崎で、だれやみをこよなく愛する「だれやみ君」です。これから度々、このだれやみ日記に登場しますので、よろしくお願いします。
さて、本日は宮崎市田野町の蔵元 「有限会社渡邊酒造場」さんを訪ね、焼酎の主原料になる芋畑をご案内頂きました。
ご案内頂いたのは、野球とお酒が大好きな渡邊潤也さんです。やはり、毎日だれやみをされるそうです。
ちなみにこの日は、自社のオリジナルTシャツを着ていらっしゃいました。このかっこいいTシャツは、もう手に入らないのだそうです。
渡邊酒造場さんは。田野町内の5か所、約3町歩の芋畑で、原料の芋を生産しています。
自社生産が7,8割で残りは、宮崎市外の農家から仕入れています。
3年働いた畑は、牛農家さんが3年間、牛の飼料を生産した後に、また渡邊酒造場さんが3年芋を生産します。上の写真は飼料を刈った後です。
こちらは、芋の品種「黄金千貫」の畑です。食用ではなく、うまい焼酎を作るための芋なので、生産方法にこだわりがありました。
通常の農家さんは、反収(畑1反当たりの作物の収穫高)を考えます。苗の間隔をあけ、1つの芋に栄養分が行き渡り、芋を太らせます。
一方、渡邊酒造場さんの生産方法は、苗を植える間隔を食用と比べ、狭めているのです。
反収を上げるために太らすのではなく、それほど太らない、程良い大きさの芋にして、焼酎造りに必要な、でんぷん質の高い芋が採れるようにしています。また、大きすぎると、かえってカット時などに使い勝手が悪くもなるとのことでした。
さらに、芋は100日で収穫と言いますが、渡邊酒造場さんは、でんぷん質を高めるために、4月に植えて9月まで収穫を延ばし、でんぷん質を高めていました。
生産している芋は、黄金千貫だけでなく、焼酎原料用に改良された、新品種の芋「ダイチノユメ」もありました。
上の写真の左半分が「ダイチノユメ」の苗、右半分が「黄金千貫」です。
葉っぱの形も少し違いますが、「ダイチノユメ」は葉の裏が白ばかりに対して、紫のスジが見えるのが「黄金千貫」です。
渡邊さんがおっしゃるには、「ダイチノユメは甘みもあるが、焼酎にして飲んだ時に、キレが良く余韻が短い。フルーティというか、紅茶っぽい、独特のものに仕上がる。うちでは、夏向けの商品に使用している」とのことでした。
芋の生産に苦労されている点が2つありました。
1つ目は、雑草です。雨が続くと雑草がのびるので、晴れ間が出た時に手で、雑草抜きを行っているそうです。
さらに2つ目は、
猿の食害です。数年前から急に群れで現れ始め、芋を掘り返す事があるそうです。上の写真も猿がほじくって苗が枯れてしまった痕跡です。これは本当に心配ですね。
どうか今年も旨みのある焼酎が出来ますように、と願いながら だれやみ君は芋畑を後にしました。
渡邊さん、お忙しいところご案内頂きまして有難うございました。
こだわりの焼酎を造る渡邊酒造場さんの詳細は下記のページに記載されています。ぜひ併せてご覧ください。