明石酒造の歴史・概要
まあるく明るく円満に
明治24年創業、初代明石仁右衛門がえびの市で焼酎の製造を始めたのが始まり。
社是は「心を酔わす」。呑む人の心を明るく円満にすることを大事に、日々の生活の愉しみや喜びとなるうまい焼酎づくりを目指しています。「焼酎を飲みながら、家族や友人、仲間たちとの愉しい語らいの時間を過ごしてほしい」と営業の新出水さん。代表銘柄『明月』は芋焼酎と米焼酎がブレンドされていて、スッキリと呑みやすく、語らいながらゆっくりと呑み続けられる焼酎です。
2014年にはサザエさん放送四十五周年記念焼酎『いその海平』『いその波平』を発表、話題にも上りました。2000年発売の『？ないな』※は、フルーティで呑みやすく女性ファンも多い芋焼酎です。
※方言で「これは何だ？」とい驚きを表す言葉
『明月』を供えると願いが叶う?!「焼酎の神様・金松法然」
明石酒造から、車で3分ほど分走ったところに「焼酎の神様・金松法然」様が祀られています。焼酎（明月）が大好きで、大酒呑みだったといわれているお坊さま。どこからかやってきてえびの市栗下地区に住み着くと、その法力で村人の苦難や危機を幾度となく救ったといわれています。亡くなる直前に「俺が死んだら、焼酎を供えて一つの願を立てろ、かなえてやる。二つ以上はかなわぬぞ、欲張りはいかん。」と言い残しました。
地元では「法然様は明月が好きだった」と言われていて、明石酒造の『明月』を供えるのが通例となっています。県内外から多くの参拝客が訪れる、知る人ぞ知るえびの市の観光名所です。
明石酒造と『明月』が、地元で古くから愛された酒蔵だということを実感するエピソードです。
行ってきました、焼酎の神様・金松法然。まず、入り口近くにある「長谷商店」でお供え物を購入。お店に入ると目に飛び込んで来たのは大量の「金松法然参拝セット」！ 焼酎『明月』とお線香などがセットになって販売されています。
神社の境内では、墓石が祀られていており『明月』を注いで願い事を言います※1。神石の前には大中小沢山の『明月』が供えられていました。願いが叶ったら御礼参りも必須です。もちろん焼酎『明月』を忘れずに。
※1 以前は墓石にかけていたが、墓石付近の木材が腐るとの理由で、空瓶に注ぎます
明石酒造のこだわり
焼酎の仕込みに適した水
明石酒造は、九州山脈と霧島連山に囲まれたえびの盆地にあります。えびの高原の原生林を原生林を伏流する地下水を使用。その水質は、宮崎県食品開発センターに水質分析してもらった際に、「焼酎の仕込みに適した水質です」とお墨付きをもらったほどです。春夏秋冬流れが絶える事のない豊富な水量と、良質な水質。工場の周りの水田を流れる水路は、冬でも水が絶える事はありません。
農業が盛んな土地で、自家栽培米も
盆地ならではの日中の激しい気温差と、水に恵まれたえびの市は、米をはじめ一次産業が盛んな市です。宮崎県内有数の米どころとしても有名で、明石酒造の近くには「飯野」という地名もあります。
焼酎の主原料であるサツマイモは、主に市内のおこびら農園（株）が栽培した黄金千貫を使用。また、自社の田んぼでは夏の間社員が自ら米を栽培。手塩にかけて育てた米（ヒノヒカリ）は『？ないな』など一部の焼酎の麹米として使われています。今後は米の自社生産量も増やして行く予定です。
明石酒造の焼酎
地元えびの市のシェア率No.1焼酎『明月』
昭和25年誕生の本格焼酎『明月』は蔵を代表する銘柄。えびの市で毎日飲む焼酎といえば『明月』。名前の由来は、人々の心が、まあるく明るく円満に、そして平和にとの願いが込められ、ラベルは観光名所えびの高原に群生する赤松にかかる満月を表しています。
南九州産さつまいも黄金千貫を主原料に、白麹で仕込んだ芋焼酎に米焼酎をブレンドしてあるのがポイント。米どころえびの市の酒蔵らしく米焼酎を生かして、芋臭さをほとんど感じさせない、スッキリとして口当たりの良い焼酎です。宮崎では珍しい25度が主流の焼酎です。
会社概要
| 会社名 | 明石酒造株式会社 |
|---|---|
| 住所 | 宮崎県えびの市大字栗下61番地1 |
| 電話 | 0984-35-1603 |
| FAX | 0984-35-0340 |
| webサイト | http://www.meigetsu.co.jp/ |
